セカンドハウスローンというローンについてお話ししたいと思います。
セカンドハウスローンとは、別荘や別宅など、自宅以外の住宅を購入するときに使えるローンのことです。
セカンドハウスを購入するときには、どんなローンがあるのか、一般的な住宅ローンとどう違うのか、審査基準はどうなっているのかなど、知っておくべきことがあります。
そこで、この記事では、セカンドハウスローンの基礎知識と注意点について紹介していきたいと思います。
セカンドハウスローンとは
セカンドハウスを購入する際に利用できる「セカンドハウスローン」は、専用に特化したローンなため注意点があります。
項目 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
審査 | 通ると信用力が高いと判断される | 通常の住宅ローンより厳しい |
金利 | – | 通常の住宅ローンより1~2%程高い |
住宅ローン控除 | – | 適用されない |
セカンドハウスローンは、新築購入や中古購入、リフォーム時に利用できる魅力的なローンのため、自分の夢や趣味を実現するために利用する人も多いと思います。
しかし、メインの住宅とは別に、別荘や別邸といった複数物件の保有になるため、金融機関からの信頼度や返済能力が問われることになります。
そして、メインの居住用の住宅ではないため「住宅ローン控除」の恩恵は受けられません。
そのため、取り扱いのある金融機関の数は少ないです。
大手の、セカンドハウスローンの取り扱いがある銀行は下記です。
銀行名 | 適用金利 | 最高借入額 |
三菱UFJ銀行 | ・変動金利か固定金利を選択できる ・年3~6%(固定期間の長いもの程高い) | 1億円以内 |
千葉銀行 | ・変動金利か固定金利期間を選択できる | 1億円以内 |
SMBC信託銀行 | ・1年固定(2.63%)、 3年固定(2.95%) | 2億円以内 |
そのため、セカンドハウスローンを利用する場合は、自分の収入や支出、将来の計画などをしっかり考えてから申し込むことが大切です。
セカンドハウスでも使える「フラット35」
セカンドハウスローンは難しいという場合におすすめなのが【フラット35】です。
フラット35は、固定金利で最長35年間返済する住宅ローンです。
金利が安定しているので、将来の返済計画が立てやすく、安心して借りることができます。
また、フラット35は、セカンドハウスでも使えるんですよ。
ただし、セカンドハウスでフラット35を使うには、いくつかの条件があります。
まず、セカンドハウスの2軒目や賃貸用(投資用)の家には利用ができないということです。
次に、他のローンと合わせて、年間の返済額が年収の35%以下でなければなりません。
もし、この条件を満たせない場合は、フラット35ではなく、他のローンを探す必要があります。
例えば、金融機関が独自に提供するセカンドハウスローンや不動産担保ローンなどです。
しかし、これらのローンは金利が高かったり条件が厳しかったりすることが多いので、注意してください。
最後に、大事なことを言っておくと、ローンは借りられるだけ借りるものではありません。
返済能力を超えて借りると、後々苦しくなってしまいます。
だから、収入要件を満たせないということは、その物件は自分に合っていないということです。
無理をせずに、自分の範囲内でセカンドハウスを探すようにしましょう。
セカンドハウスローンの審査基準
セカンドハウスローンの審査基準は、以下の4点に注目されます。
- 返済能力
- 健康状態
- 雇用状況
- 物件の価値(フラット35の場合)
返済能力とは
セカンドハウスローンとは、別荘や投資用の物件を買うためのローンです。
そのため、年収が500万円以上でないといけません。
なぜなら、住宅ローンと合わせて払わなければいけないからです。
次に、返済額が年収の30~35%以内でないといけません。
これは、銀行がお客さんの返せる能力を見るための基準ですので、もし返済額が高すぎると、銀行はお金を貸してくれないかもしれません。
セカンドハウスローンを借りるときは、自分の年収と年間の返済額をよく考えてみましょう。
健康状態とは
セカンドハウスローンは、借りる金額が大きいことが多いです。
もし契約者が亡くなってしまったら、どうなるでしょうか?そこで、団体信用生命保険への加入が必要になります。
この保険は、契約者が亡くなった場合に、保険金でローンを返済してくれるものです。
万が一があったとしても、銀行は貸したお金を回収できるということです。
団体信用生命保険に加入する場合、健康状態を確認されます。
銀行は、この保険に加入できるかどうかも審査するため、セカンドハウスローンを利用するときは健康状態についても注意しましょう。
雇用状況とは
仕事では、正社員かどうかや会社の安定性が見られます。
長く同じ会社で働いていると、収入が安定しているとみられ信頼されやすいです。
さらに、勤め先の経営状況が良いとより審査に通りやすくなります。
逆に転職が多いと、収入面で安定していないと思われるかもしれません。
ローンを組む程の大きな買い物をする予定がある方は、確実な収入アップが約束された転職以外は、購入前におこなうことは控えた方が得策かもしれませんね。
物件の価値とは(フラット35の場合)
フラット35の融資の条件では、購入する物件を担保にすることになります。
担保というのは、お金を返せなくなったら、その物件を競売し返済に充てるという約束のことです。
しかし、対象の不動産が安すぎる場合、売っても返済金に満たない可能性があります。
そのため、ある程度の価格のセカンドハウスでないと、フラット35は借りられないのです。
セカンドハウスでフラット35を利用する際は覚えておきましょう。
まとめ
セカンドハウスに使えるローンには、専用ローンである「セカンドハウスローン」と「フラット35」があります。
セカンドハウスローンとは、自宅以外の別荘や別宅を購入するときに使えるローンのことで、一般的な住宅ローンより審査基準や条件が厳しいです。
年収は500万円以上が基準になり、年間の返済額は35%以下でないと利用できません。
セカンドハウスローンを利用するときには、メリットや注意点を考慮し、選ぶ必要があります。