マイホームの購入を考えている方に向けて、頭金の相場と注意点についてお話ししたいと思います。
頭金とは、不動産を購入する際に自己資金で支払う金額のことです。
頭金が多ければ多いほど、住宅ローンの借入額や返済期間を減らすことができます。
しかし、頭金をどれくらい用意すべきか、またどんなことに気をつけるべきかは、一概には言えません。
それぞれの家庭の収入や支出、将来の計画などによって変わってきます。
そこで、この記事では、以下の3つのポイントについて解説していきます。
- 頭金とはなにか
- 頭金の相場はどれくらいか
- 頭金を支払う際の注意点は何か
頭金とはなにか
頭金とは、不動産を購入する際に自己資金で支払う金額のことです。
不動産の購入価格は、物件価格だけではありません。
登記費用や仲介手数料などの諸費用も含まれます。
これらの合計額が不動産の総額となります。
総額から頭金を引いた残りが住宅ローンで借りる金額です。
住宅ローンは、銀行や信用金庫などの金融機関から借りることができます。
しかし、住宅ローンには限度額があります。
一般的には、年収の5~6倍程度が上限とされています。
例えば、年収500万円の場合、住宅ローンは2500万円~3000万円が限度額です。
これ以上借りることはできません。
また、住宅ローンには返済期間もあります。
一般的には、35年以内が上限とされています。
返済期間が長ければ長いほど、利息も多くなります。
利息は借入額や金利によって変わりますが、例えば借入額3000万円で金利1.5%で35年返済する場合、利息は約1700万円になります。
このように、住宅ローンは借りるだけではなく、返すことも考えなければなりません。
そのため、頭金を多く用意することで、住宅ローンの借入額や返済期間を減らすことができます。
頭金の相場はどれくらいか
では、頭金をどれくらい用意すべきかという問題ですが、これには一概に答えることができません。
それぞれの家庭の収入や支出、将来の計画などによって変わってきます。
しかし、一般的な目安としては以下のようなものがあります。
- 物件価格の10~20%
- 諸費用(物件価格の5~10%)+α
物件価格の10~20%という目安は、住宅ローンの限度額を考慮したものです。
例えば、物件価格が4000万円で年収が500万円の場合、住宅ローンの限度額は2500万円~3000万円です。
この場合、頭金を400万円~800万円用意すれば、住宅ローンの借入額を3000万円以下に抑えることができます。
諸費用(物件価格の5~10%)+αという目安は、住宅ローンの金利や返済期間を考慮したものです。
例えば、物件価格が4000万円で諸費用が200万円の場合、頭金を220万円用意すれば、住宅ローンの借入額は4000万円になります。
しかし、この場合、金利1.5%で35年返済すると利息は約2300万円になります。
これでは頭金を用意した意味がありません。
そこで、諸費用に加えてα分の頭金を用意することで、利息を減らすことができます。
α分の頭金は、自分の収入や支出に応じて決めることができます。
頭金を支払う際の注意点は何か
頭金を多く用意することは良いことですが、注意点もあります。
以下に挙げる3つの点に気をつけましょう。
- 頭金に全ての貯金を使わない
- 頭金に借金をしない
- 頭金に手当てやボーナスなどを含めない
頭金に全ての貯金を使わないというのは、将来の不測の事態に備えるためです。
例えば、病気や怪我で働けなくなったり、失業したりする可能性もあります。
そのような場合でも、住宅ローンの返済は続きます。
そこで、頭金に全ての貯金を使ってしまうと、生活費や緊急費用が不足してしまう恐れがあります。
一般的には、頭金に使う貯金は全体の半分以下にすることが推奨されています。
頭金に借金をしないというのは、自分の返済能力を超えないためです。
例えば、親や親戚からお金を借りて頭金に充てることもできますが、それはおすすめしません。
なぜなら、借りたお金も返さなければならないからです。
住宅ローンだけでも大変なのに、他にも借金があると返済が苦しくなります。
また、借りた相手との関係も悪くなる可能性があります。
そこで、頭金に借金をしないことが大切です。
頭金に手当てやボーナスなどを含めないというのは、安定した収入で計算するためです。
例えば、手当てやボーナスは毎月もらえるとは限りません。
会社の業績や自分の評価によって変動する可能性があります。
そこで、頭金に手当てやボーナスなどを含めてしまうと、予想外に収入が減ってしまう恐れがあります。
その場合、手当てやボーナスを頭金に使ってしまうと、毎月の返済が厳しくなる可能性があります。
そこで、頭金には安定した収入のみを計算に入れることが大切です。
手当てやボーナスは、貯金や緊急費用に回すべきです。
まとめ
今回は、マイホームの購入を考えている方に向けて、頭金の相場と注意点についてお話ししました。
頭金は、住宅ローンの借入額や返済期間を減らすことができる重要な要素です。
しかし、頭金をどれくらい用意すべきかは、一概には言えません。
それぞれの家庭の収入や支出、将来の計画などによって変わってきます。
一般的な目安としては、物件価格の10~20%や諸費用+αというものがありますが、これらはあくまで参考程度にしてください。
また、頭金を支払う際には、全ての貯金を使わない、借金をしない、手当てやボーナスを含めないという3つの注意点に気をつけましょう。
マイホームの購入は人生の大きな決断です。
慎重に計画して、自分に合った頭金を用意することが大切です。
以上、ずかこでした。
次回もお楽しみに!